わかるタイミング


二十歳になった人に

「やっとお酒が飲めますね!」って言うの、変だなあと思う。

二十歳以降だったら27歳でも、56歳でも、

自分の好きなタイミングで飲んでいいのに。


最近お酒に興味が出て飲むようになったから余計にそう思う。

そういった声や落語に出てくる飲兵衛の様子に

「そんなに美味しいんだ!」とわくわく期待して

二十年前に初めて飲んだお酒は予想と違って全く美味しく感じなかった。

それでがっかりしてからほとんど飲むことはなくなった。

体調しだいで頭もお腹も痛くなるし。


何人かで集まって食事をする場でノンアルコールドリンクを頼むと、

スーッとその場の温度が1℃下がるような、

なんとなく気まずい空気になるのも

お酒をあまり好きになれない理由のひとつだった。

その場のために飲むお酒はやっぱり美味しくない。


いまの若い世代が上司の飲みの誘いを普通に断っているのを知ったときは

「いいぞ、いいぞ!」と嬉しくなった。

リラックスできない飲み会に行くんだったら

同じ金額の美味しいカレーを食べに行った方がずっといいよ。


そんなふうにちょっと距離をとって接していたお酒と

2020年、いきなり急接近。


きっかけはおつまみ。

ご飯を作るときに小松菜のレシピを探していたら

『小松菜のヨーグルト和え』のレシピに行き当たった。

白ワインが驚くほどすすむという謳い文句につられてレシピ通り作り、

せっかくだからとスーパーで安く買ってきた

白ワインを飲みながら食べてみたら

新鮮な味で美味しくて、白ワインともよく合った。

たまたま買った白ワインも飲みやすかった。

おつまみとのペアリングで一気に視界が広がった。


それから白ワインに興味が出て、

今まで素通りしていたワイン売り場で足をとめるようになった。

ラベルを見て味を想像してちょっとずつ試す日々。

白ワインに合うおつまみも調べていくつか作っている。


ちゃんとわかるタイミングって人それぞれだなあと思った。


GABANのアンチョビ缶
小松菜のヨーグルト和えに使うGABANのアンチョビ缶

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